DIZZY MIZZ LIZZY

何かを続けるっつーのはいつの世も大変である。大抵、自分の状況が変わるから余計に大変である。それで大儲けでもしてんなら別だが、続けて意味あんの?って人にも自分にも言われるだろう。本当は意味なんか元々求めてないのにね。今年前半、大分HeavyMetalと向き直してみたら、20年前からずっと続けてる人達が結構いる。いやしかし続けるってのは素晴らしいね。無駄な物を続けても無駄なのは変わらないという人も居るでしょう。いやだがしかし続けてる奴等はかっけーよ。鳴りがかっけーよ。続けられるって事はそれだけでセンスなんだな。良し悪しじゃねーんだ。センスがあるってこった。良いか悪いかは周りがあーだこーだ言っときゃいーんだから。

そしてここに書こうとしてるんはDIZZY MIZZ LIZZYだ。デンマークのバンドだ。20年前に解散して今年、再結成して20年ぶりのアルバム出しました。続けてねーじゃん!ギター&ボーカル、ベース、ドラムの3人組。バンド解散後ベースは郵便配達員、ドラムはプロパンガスの配達員、そしてギター&ボーカルは素敵な歌を君に配達員。うるせーわ。つーこってギター&ボーカル以外は再結成ライブとかがあったが基本は音楽業界から離れていたらしい。と、こんな書き方するとまあまあの注目浴びて注目の程には売れずに解散したバンドのように思われるかもしれない、だが知ってる人には今更感が溢れ出んばかりでしょうが実際は20才そこそこで出したデビューアルバムがバンドの母国デンマークの記録を塗り替えまくるほどの大ヒット。日本でもかなり売れたんではなかろうか。勿論、俺も買った。そんな大ヒットを飛ばしてワケわからんな状態やギター&ボーカルのティム・クリスチャンセンがハードな音楽から少し離れたくなり、グランジ以降のロックとしてRADIOHEADなんかに憧れてた模様。他の2人はまだメタル寄りな音楽をしたかったみたいで、若かったし色々あったんでしょう。2nd出してすぐに解散。ギター&ボーカルのティムはソロとしてデンマークではかなりの重鎮になっていった模様。ソロで出した曲がメリケン国のショービス女王、セリーヌ・ディオンにカバーされるなんて事もある程作曲者としてかなりの存在なんだろう。

つーこって

今年出た再結成アルバム。3rdアルバムになりますな。凄い格好良い。無駄な物を削ぎ落としつつもティムの独特の節回しなんかはちゃんと残して。バンドが一枚岩に鳴らすソリッドなハードロッキンアルバム。演奏も文句無しに素晴らしい。いやこのバンドってドラムがやたら良いんだよ。そのドラムとギター&ボーカルをしっかり繋ぐベースも相変わらずの流石さ。メタル好きだけじゃなくMUSE好きな人なんかにもきっちりアピール出来るんじゃなかろか。
なのにだ、なんだか遠くで鳴ってるような感覚に陥ってしまった。能動的に聞いてるのになんか他人事のような。

実は

ローテイター

ローテイター

20年程前にこの2nd聞いた時にも同じ事を思ったんだが、それを思い出してしまった。これまた格好良いハードロッキンアルバム。

てな訳で

ディジー・ミズ・リジー

ディジー・ミズ・リジー

この1stが好きすぎるんだな自分は。2nd、3rdに比べて個々の楽器の主張が強い。多少楽曲が荒削りでもその主張でぐいぐい聞かせる。無駄なものを削ぎ落とした3rdなんだが、削ぎ落とした無駄なものの中にこそ俺がこのバンドに心酔した何かがあったんだろう。

でもティムがなんでここに来てバンド再結成に臨んだのか分かった気はした。ワールドワイドで、もっと言えば英米で結果を残したいんではなかろうか。自分の国ではかなりの存在だがもっと突き抜けたい。そんでうやむやな勢いで解散させちまったバンド。もしそれが続いてたらどうだったんだろうかとずっと思ってたんじゃなかろうか。そんな色々な思いにケリを付けたら突き抜けられるんじゃないか。そんぐらいの半端ねー出来なのは間違いない。何気に過去一番のラウドなアルバムでもある。

また続けるって決めた3人。元々デンマークの人と日本のメタル人はセンスがあり余った3人なのは知ってる。続けられるセンスと合致してビカビカに輝いてって欲しいです。ええもう買いますよ次のアルバムも。イギリス辺りで待望視されてるであろう次のアルバムも。

あーセンスなんて物とは程遠いが、音楽を聞き続けますかねこっちは。聞き続けんのもセンスだきっと。多分。だったらいいな。おやすみ。

ヘアメタル

メタル界の徒花ことヘアメタルなるものがありました。1980年代のアメリカ中心にメロディーやらギターリフやらリズムやら歌詞やらのどれか、または全部がキャッチーで、見た目が(大体)グッドルッキングなハード・ロッキンなメタル。髪の毛ががっつりセットされてるバンドが殆どだったんでヘアメタルって呼ばれてる。逆立ったヘアスタイルも多かった。90年代のグランジオルタナティブなロックに壊滅させられました。そらー見事なフルボッコぶりでした。でローリング・ストーン誌が選ぶヘアメタル50選なるものをやってたんで載せます。

50 Lord Tracy, ‘Deaf Gods Of Babylon’ (1989)
49 Mr. Big,’ Lean Into It’ (1991)
48 Precious Metal, ‘Right Here Right Now’ (1985)
47 Lita Ford, ‘Lita’ (1988)
46 Kik Tracee, ‘No Rules’ (1991)
45 Pretty Boy Floyd, ‘Leather Boyz With Electric Toyz’ (1989)
44 Kiss, ‘Lick It Up’ (1983)
43 Vixen, ‘Vixen’ (1988)
42 D-A-D, ‘No Fuel Left for the Pilgrims’ (1989)
41 Winger, ‘Winger’ (1988)
40 Stryper, ‘To Hell With the Devil’ (1986)
39 Vinnie Vincent Invasion, ‘Vinnie Vincent Invasion’ (1986)
38 Britny Fox, ‘Britny Fox’ (1988)
37 Bang Tango, ‘Psycho Caf ’ (1989)
36 Alice Cooper, ‘Trash’ (1989)
35 Badlands, ‘Badlands’ (1989)
34 Junkyard, ‘Junkyard’ (1989)
33 Saigon Kick, ‘The Lizard’ (1992)
32 Great White, ‘…Twice Shy’ (1989)
31 Slaughter, ‘Stick It to Ya’ (1990)
30 BulletBoys, ‘Freakshow’ (1991)
29 Dangerous Toys, ‘Dangerous Toys’ (1989)
28 Black ‘N Blue, ‘Black ‘N Blue’ (1984)
27 L.A. Guns, ‘Cocked and Loaded’ (1989)
26 Poison, ‘Open Up and Say… Ahh!’ (1988)
25 David Lee Roth, ‘Eat ‘Em and Smile’ (1986)
24 Enuff Z’Nuff, ‘Enuff Z’Nuff’ (1989)
23 Hanoi Rocks, ‘Self Destruction Blues’ (1982)
22 White Lion, ‘Pride’ (1987)
21 Dokken, ‘Under Lock and Key’ (1985)
20 Love/Hate, ‘Black Out in the Red Room’ (1990)
19 Warrant, ‘Cherry Pie’ (1990)
18 Cinderella, ‘Night Songs’ (1986)
17 Def Leppard, ‘Pyromania’ (1983)
16 Twisted Sister, ‘Stay Hungry’ (1984)
15 Quiet Riot, ‘Metal Health’ (1983)
14 Warrant, ‘Dirty, Rotten, Filthy, Stinking Rich’ (1989)
13 Extreme, ‘Extreme II: Pornograffiti’ (199
12 Whitesnake, ‘Whitesnake’ (1987)
11 Tesla, ‘The Great Radio Controversy’ (1989)
10 Cinderella, ‘Long Cold Winter’ (1988)
9 Motley Crue, ‘Too Fast for Love’ (1981)
8 Kix, ‘Blow My Fuse’ (1988)
7 Faster Pussycat, ‘Faster Pussycat’ (1987)
6 Ratt, ‘Out of the Cellar’ (1984)
5 Skid Row, ‘Skid Row’ (1989)
4 Motley Crue, ‘Shout at the Devil’ (1983)
3 Bon Jovi, ‘Slippery When Wet’ (1986)
2 Poison, ‘Look What the Cat Dragged in’ (1986)
1 Def Leppard, ‘Hysteria’ (1987)

知ってるバンド5個以上あります?知らないよね好きじゃなきゃ。自分が1回でも聞いたことあるアルバムは44枚でした。頑張った!高校時代の俺頑張った!名前すら初めて聞いたってのは48位にランクインのPrecious Metalさん!誰だお前!見つけたら(値段によっては)買ってやる!覚えとけ!
てな訳で個人的なヘアメタルTop5をお送りしようと。いやー無駄だ。なんて無駄なブログだ。喜んでやってる俺はいいけど。読む人いたら迷惑以外の何物でもない。反省しきりだ。やるんだけどね。

5位!

ウィンガー

ウィンガー

WINGERの1st。ローリング・ストーン誌の方でも41位に入ってるね。買っちゃったよ。思い出して買っちゃったよ。いやいいわ。まずボーカル兼ベースのキップ・ウィンガーが素晴らしい。まずもってアリス・クーパーのツアーバンドのベースだったつーんだから凄いやね。レブ・ビーチのギターもバカテクな上に独特な軽めな音色でくせになる。ドラムもキーボードも安定感抜群。曲も粒揃い。中々ヒットしたと記憶してる。2ndでレコード会社に色々口出しされてこけた。余計なことすんじゃねー。いまだに続けてるらしいんで頑張って欲しい。いや言われなくとも頑張ってるんだろーが。

4位!

Arcade

Arcade

ローリン・グストーン誌の6位に入ってるRATTのボーカル、スティーブン・パーシーがRATT解散後に組んだバンドの1st。売れてないからローリング・ストーン誌の方には入らなかったんでしょうか。RATTよりこっちが好きだ!ハードロッキンな曲がめじろ押し。目黒に住んでてもめじろ押し。スティーブンのダミ声のロッキンなスタイルはずっと続けて欲しい。言われなくとも続けるんだろうが。てかそれしか出来ないだろう。

3位!

ワン・サイズ・フィッツ・オール

ワン・サイズ・フィッツ・オール

ドイツのバンドPINK CREAM 69の2nd。まあアメリカで知ってる人はほぼいないでしょう。なんでローリング・ストーン誌の方に無いのは当然。ドイツ人らしい憂いとアメリカのヘアメタルのキャッチーさとの融合。見事というしかない。ベースがかっけーんだまた。ボーカルのアンディ・デニスはジャーマン・メタルの重鎮HELLOWEENに加入していまだに大活躍。アンディは今、俺内で流行中のお手頃価格で全揃え(だが最新作だけは新品で買う)アーティストの10位に入ってるんでPINK CREAM 69も3rdまでは買わんとな。勝手に買っておけって話だが。つーかこの2ndも今無いや。買えや俺。このアルバムはいまだに美しく響くだろう。多分。きっと。もしかしたら。

2位!

FIREHOUSE

FIREHOUSE

FIREHOUSEの1st。つーかおい!ローリング・ストーン!お前こら!こっち来いこら!なんでFIREHOUSEが入ってねーんだこら!このアルバム売れたじゃん!ヒットシングルも2曲出したじゃん!他の曲も粒揃いじゃん!演奏陣も安定感あるじゃん!ボーカルはバカうまじゃん!何だ?何が不満だ?あれか、ルックスか?確かにグッドルッキングなメンバーはいないかもしれんがそれ言ったら11位のTESLAだって…この辺にしときます。とり乱しましましてすんません。とり乱すほど素晴らしいアルバムっす。いまだメンバーチェンジ無しで頑張ってる模様。良いバンドが続けてるってのは嬉しいやね。今んとこの最新作でも買ってみっか。

1位!

NEW JERSEY+2

NEW JERSEY+2

BON JOVIの4th。3rdがローリン・グストーン誌の方にて3位に入ってますな。このアルバムの方が良いと思うがな!音がヘアメタルというよりシンプルなロックに大分よっているんで入らなかったんでしょうか。ヘアメタルなキャッチーさも充分残ってると思うんでこれが1位!いや良いアルバムよ。楽器隊も伸び伸びやってるし、3rd程じゃないがかなり売れたし(600万枚以上売れた)。この時代じゃないと生まれないロックアルバムだと思う。ヒューイ・ルイス程じゃないが確実に時代の顔的なアメリカン・ロックアルバムに仕上がってます。

とこれで書きたい事はほぼ書いたがやはり気になるのはPrecious Metalだ。本当にいたんだろうかそんなアーティスト。もう概念としてのヘアメタルがPrecious Metalなのではなかろうか。というかヘアメタルなんてあったんだろうか、霧の向こうにぼんやりと見えるヘアメタル。まさにプレシャス。うるせーわ。書いてること無茶苦茶になってきたんで寝る!おやすみ!

メタル・ミュージックとテクノ・ミュージックとクラシック

隔月でDJなんてもんをさせてもらう機会をありがたい事に頂いてるんす。で3週前くらいの木曜にDJしてきましたとさ。イベントの名にテクノって入ってるんで、皆さんテクノでハウスな曲を掛けるんです、ええそうなんです。しかしながら俺はあまりそういう物に疎い。なんでいつもはテクノテックな物を交えつつ色々なの掛けんすが、気づくと最近は皆がテクノテックなのに色々混ぜこんできてて。テクノ度数が少し低くなってきていて、これは俺のテクノ度数が高ければ、いやあaoauaのDJが一番テクノだったねーなんて言われるんじゃなかろうかと目論んでみました。結果は皆さん原点回帰とばかりにテクノテックなDJをしやがりまして。俺はいつものAllMixな賑やかし野郎で終了。なんでだ!
と、まあ楽しい時間を過ごしてきたんすが。

一応掛けた曲、曲、そして曲。

1,WAREIKA/SCENE 6
2,HARMONIOUS THELONIOUS/Makeshift
3,SOFT BALLET/Final remixed by Graham Bonnet
4,Planet B.E.N./STRINGER
5,ARTIFICIAL INTELLIGENCE/RIZON
6,DJ ZARDONIC/CRUSH IT
7,Perrey&Kingsley/ELECTORONIC CAN-CAN
8,GERALD FRISINA/AFRICAN SEEDS
9,PRINCE/LIFE 'O' THE PARTY

うんあんまテクノじゃねーな。

一応、最近テクノミュージックのほーーーーーーーーーーーーーーーーの極々一部が少し分かってきた気がしないでもないようなあるような。テクノ、特にミニマルテクノになると俺の心の拠り所HeavyMetalと真逆の性質を持った音楽なんだなと。これまた最近メタルミュージックを聞く割合が増えたのと比例して、真逆のテクノミュージックの素晴らしさも際立っていきまして。更に比例して財布も軽くなっていきまして。財布の中身もだが時間はもっと足りない。いやもう本当どうしよう。

この真逆感に似た思いをしたんだが。それはクラシックに置けるフルオーケストラ(交響曲や協奏曲)とピアノ独奏の違い。山登りをしたとしてだ、いやしないよとか言うな、例えだ例え、ここはしたという事でひとつ、メタルミュージックや交響曲は山頂を目指してそこに着き、着いた達成感やそこからの眺めを全身で受け止めようとする事とするならばだ!テクノ・ミュージックやピアノ独奏は山頂なんかを目指さずに、山の中腹に流れる沢の横をゆっくりと歩いて行き、そこを歩く事自体の美しさを受け止めるような!きっとそのような!今日はそんな気分!うるせーわ。

いやまあ本気でそんな思いを持ってるんですがね。どんな音楽だろうと、やっぱり同じ山で遊んでる事には違いないのではないかと。

そんな訳でメタル者が山頂から見かけた沢の美しさたるテクノ・ミュージックとピアノなんかをつらつらっと。

Talking

Talking

アフロビートでミニマルビート。どっかの森林の中にいるような気分にさせてくれる。そんでアルバム通して水の感が。どしゃ降りになって木陰で雨宿りしてるような曲や沢のせせらぎを間近で寝転がって聞いてるような曲、雨があがって木々の葉に乗った水滴が太陽で輝いてるのを見てるような曲なんかがゆっくりゆっくりと脳を包んでくれやがります。どの曲も濡れてる。実際に森の中で聞いたらそのまま森から出てきたくなくなっちまうじゃねーかな。そんぐらいやばい気持ちよさ。この人のアルバム全部聞きたい。
Complete Piano Music

Complete Piano Music

ベルガマスク組曲の美しさったらもう。こぼれ落ちた一滴の水が太陽に照らされたような美しさで始まるベルガマスク組曲ドビュッシーマジ天才。奏者のギーゼキングもマジヤバい。他のドビュッシーの曲も口アングリするほど美しく鳴らしてるギーゼキングさんいや絶対マジヤバい。朝焼けなんかの中で聞いたら、意味なく号泣しそう。奏者は違うが深夜の名曲喫茶でベルガマスク組曲聞いた時、体が固まったもんな。ミニマルテクノに美しさを感じる人は必ず聞かないかん。
Antihero

Antihero

で、最後はZARDONICだ。メタルサウンドをサンプリンプリングしてダンスミュージックにしてる馬鹿野…ではなく逸材。山頂から沢の美しさを見て転げ落ちて来たような馬鹿野…じゃなくて逸材。確かにダンスミュージックというか暴れる踊るミュージックに仕立てあげてるが、随所にメタルファンがゾクッとするような音を盛り込んでて、最高。後世に何も残さないような、いやここから新しい何かが始まるような。とりあえず次のアルバムも買うわ。テクノファンに聞かせたくなる音。

いや本当、金も時間も足りん。とりあえずは聞きますけどね。この音楽山のいたる所から鳴ってる音を。そんで幸せなんだから聞くしかなかろーよ。だがやはり金も時間も足りん。金無いのに何故CDで聞くのと聞かれたら、そこにCDがあるからと答えます。なんつってな!

MEGADETH 6 〜Nick Menza!!!!!!!!!〜

モーターヘッドレミーに元モーターヘッドのフィルシー、テビッド・ボウイに元レインボーのジミー・ベイン、冨田勲、キース・エマーソンとブラックとプリンス。去年から今年にかけて、自分が1枚でもお気に入りのCD持っていて亡くなったミュージシャン。多すぎだろ。ざけんなボケ。書き忘れてる人いないかなとか思っちまうのもまた嫌になるわ!

で今日、MEGADETHの4〜7thの黄金期にドラム叩いてたニック・メンツァがライブ中にぶっ倒れてそのまま亡くなったらしい。人の生き死にだ嘆いたってしゃーない。しゃーなくねーよ!あーあ!嘆くわ!51才だってよ!まだまだ叩けただろ!あーあ!ほんと心の底からあーあだ!ふざけんな。
MEGADETHのことここで書きまくったばっかでこりゃ無ぇーわ。続きは16thが出たらとか書いたのに!いやこっちの都合なんだけどさ。あーあ!

本当に嘆いてばっかりでも嫌なんでニックのドラム中心に好きな2枚を記して印す。

初参加の『RUST IN PEACE』だろと言われるかもしれん、ニックがドラム叩いた最後の『CRYPTIC WRITINGS』のドラムの良さ分かんねーかなーと言われるかもしれん。だがそんなん知らん。

まずは5thの『COUNTDOWN TO EXTINCTION』。ムステインの歌との絡み合いが素ん晴らしい。呼応するボーカルとドラム。間を大事にするドラムだなしかし。楽曲の出来が凄いんでかなり無駄を省いたドラム。そこに出来る「間」にニックのセンスがギラギラと詰まってる。制御されてるからこそニックの「間」に対する力量が最大限に発揮されたアルバム。ニックかっけー。

で6thの『YOUTHANASIA』。前作と違い伸び伸びしたドラム。それでも所々ギラっと「間」に対するセンスが光っとる。完全にメンバー間の信頼が最大になって、ドラムだけじゃなく全ての楽器が伸び伸びしながらちゃんと楽曲の一部として機能しとる。MEGADETHでのニックのドラム、このアルバムでのプレイが一番好きだ。ニック楽しそう。

黙々と演奏する全線3人、やたらと観客が騒ぐなーと思えば、椅子の上に立って観客を煽ってるニック。振り向いて口アングリなムステイン。勝手に煽り係になってたニック。最近は自宅の庭でUFOの撮影に成功、それをYouTubeに投稿して話題になってたニック。楽しい人だったんだろーなー。誤報だったらいいのになー。

つー訳で最高のドラミング残してくれてありがとう!RUST&REST IN PEACE NICK!寂しいぞニック!

MEGADETH 5

もし夢に昔君が壊した何か(皿やら花瓶やら鉢植えやら)が現れて君にこう伝えたとしよう。「私が壊れたのはあなたに何か大切な縁が創られる代わりなのです。もし私が壊れた頃つながった縁と疎遠なら、あなたのする事は唯一つです。」さて君はどうするだろう。スマホを手繰り寄せ電話帳をチェックするだろうか。夢の事など気にせず二度寝を決め込むだろうか。なんか危ねー事言ってんな大丈夫かこいつ?とこの文を書いてるを人間を心配するだろうか。心配なら無用だ。基本危ない事しか考えてないんで今さらなんで治りよう無いんでほっといて!
つーこってきっとムステインの夢にあの日、下の階に落とした鉢植えが出てきたのでしょう。いや絶対出てきて無いでしょう。どっちでも良いでしょう。前文章であないに書いたジェイムズ・ロメンゾが抜けて、もう1人のデイブ、エレフソンがベースに戻る。あの法廷まで巻き込んで喧嘩したエレフソンがベースに戻る。はた迷惑な話だ。流石のメガデスロード。揺るぎ無し。

Th1rt3en

Th1rt3en

13th。タイトルも13ときたもんだ。熟練の楽曲、演奏にしれっとエレフソンのベースが加わり流石の完成度。ロメンゾのベースの方が良かったって人もいるだろう。そこはもう好みの範疇だな。ドラムは前々作から同じ、リードギターは前作から同じ、ベースはお馴染み、よって作り出されたるメタルミュージックは燻し銀の如しの素晴らしいアルバム。特に参加2枚目となったブロデリックのリードギターは燻し銀の渋すぎる輝きをこれでもかと輝かせて。ムステインはここに音楽家としての2度目の頂点を迎えたんじゃなかろーか。いや本当素晴らしい。
SUPER COLLIDER

SUPER COLLIDER

14th。前作からメンバーチェンジなし!久々!なんで前作からの延長線上の燻し銀アルバム、ながら少しキャッチーさが増してるかも。ただ少しばかり熟しが過ぎてるような。いやコンスタントにアルバム出すのって確かに大変だろうし、文句言うななんて言われそうだが。ただ14枚もアルバム作ってこれだけメタル者のカタルシスを満足させてんのはもう脱帽。メタル好きじゃない人から笑われるかもしれんが、奇跡のバンドだこのバンド。14thにして最高の「力」作。

さてさて、メガデスロードを走るメガデスマシン。熟練の車輪に取り付けられてるエンジンをどうすべかと。今のメタルシーンをかえりみての洗練の車輪にまたエンジンつけるかどうか。ここで、多分両方につけたろうと。とてつもないバランス感覚必要だけどやれんじゃねーかと。ムステインが思ったかどうか。ならばメンバーはあいつら(ってか多分「あいつ」)って訳でリードギターとドラムとお別れ。多分円満に。

であいつらだ。4〜7thを共に駆け抜けたあいつらだ。4枚も同じメンバーで作ったって今から考えると凄いな。そんなあいつらだ。

(売り上げ的に)最高潮のメンバーでまたやるってのはレコード会社も文句は言うまい。レコード会社からの案かもしれんが。てな訳でマーティとニックにまたやらないかと。ニックは乗り気だったらしいが何故か話がまとまらず。いまや「マーティ」から「まあてぃ」に変わってしまったムステインが本当に一緒にやりたかった「あいつ」の方のギタリストは、今そんな気分じゃないのと言ったかどうかは知らんが、すぐにお断りを入れてきた模様。どうすんの?ねぇこれどうすんの?新メンバーまた見つけんの?大変じゃん!うわうわ大変じゃん!

でだ。ここでだ。あれが現れんだ。そう鉢植…じゃねーわ!そうあれだ。「何が功を奏するか分からない」が現れんだ。

リードギターにブラジルからキコ・ルーレイロ。ドラムにクリス・アドラー。共に所属してるバンドとの掛け持ちで加入。

で。

ディストピア

ディストピア

15th。今年出た最新作。日本とブラジルのメタル好きなら正直かなり期待してしまってたんじゃねーの?そうANGRAのキコがメガデスに何をもたらすか期待してたんじゃねーの?暑いとこ出身、滑らかなギターテクニック、穏やかな人柄(多分)。マーティと重なる部分の多いキコ。そして今のメタルを代表するLAMB OF GODのドラム、アドラー。期待すんなっつーのが間違ってる。洗練、熟練の両輪にエンジン付けた(俺の妄想だが)為のバランス感覚、掛け持ちで加入したメンバーの現実的な日程なんかのバランス。そんな中出来たアルバム。楽曲自体は手堅い。今までのメガデスから予想出来る範疇。しかしなんだこの瑞々しい鳴りは。アドラーのドラムも、キコのギターも、エレフソンのベースも、ムステインのギター&歌も。期待の若手のデビューアルバムかっつうの。アドラーのドラムはニックのドラムと共通して火力が安定。違いは強さ。手数が多い所も少ない所も強火でいてくれる。瑞々しさの根元。キコのギターはつうとこれまたマーティと共通して滑らかさがそのまま美しさのギター。違いはキコの方が野性味がある。マーティのギターがハワイの海辺の夕日なら、キコのギターはブラジルのジャングルの中から見る夕日のような。アルバム自体は前からの延長線上ながらこの瑞々しさは本当4th以来。音楽的にも現実問題的にもバランスとるのが難しくなったメガデスロード。更にまだ見ぬ場所に行くのか、大破しちまうのか。本当に並みのコメディじゃ太刀打ち出来ないくらい魅力的なバンド。こんな魅力的なアルバム作られたんじゃまだ追っかけるしかねーわな!また笑わせて、感動させてくれんでしょう、きっと。

書き切った!誰も読まないかも知れないのによう書き切ったった!疲れた!続きは…16枚目出たら。

MEGADETH 4

今日は2枚で勘弁してやる。最新作含めて後5枚なんだからさっさと書けばよいのにと言われそうだが、てか読んでるやついるのかって話だがまあいいや。何故に2枚かと問われれば、書くの飽きてきたから!と本音をぐぐっと隠しこう答えたい。MEGADETH名義のアルバム製作するのにベーシストがエレフソンじゃないアルバムだから!前のアルバムもベーシストがエレフソンじゃないけど、ありゃ元々はムステインのソロとして製作されてたからさ。最初からMEGADETHのアルバム作んぞってベーシストがエレフソンじゃないんすよ。それはメガデスロードにおいてかなりレアな事態。

ユナイテッド・アボミネイションズ

ユナイテッド・アボミネイションズ

11th。ドラムにショーン・ドローヴァー、リードギターにグレン・ドローヴァーのドローヴァー兄弟。ニックの中火ドラムに近いかな。てかギターも中火だな。熟練のメガデスロードにピッタリなんではなかろうか。でベースがジェイムズ・ロメンゾだ。どちらかというと、ギターとは違う音揺れを通してくるってイメージのベーシスト。エレフソンがリフを通すギターの厚みを増幅させるベーシストならロメンゾは揺れを増幅させるベーシスト。オーケストラでいうとコントラバスとチェロの役割の違いに近いというか。でMEGADETHでのロメンゾはどうかってと、基本は厚みを増幅させてるが、やっぱり所々音揺れをいじってくる。これがこの時期の熟した練りに中々合う。ムステインの作るギターリフさえありゃメガデスだっつー貫禄も出来つつあり中々の好盤に仕上がってます。6thから再演の8曲目も女性ボーカルも加えてすでに円熟感漂わせちまって憎いね。やる事が定まった時のムステインは強いね、何だかんだ。

エンドゲーム

エンドゲーム

12th。メガデスロードは止まらない。故にメンバーチェンジも止まらない。心臓に問題があったグレンが抜け、クリス・ブロデリックがリードギターに。ベースが前作よりリフに厚みを加える事に絞ったような鳴りだが、音色の選び方なんかでやっぱり揺れをいじってくる鳴りも無くなっていない。ロメンゾがベースである理由がちゃんと分かる。バンドの一体感も増して、新加入のクリスも大学でクラシックギター学んでた実力と相まって熟練メガデスの一体感に馴染みつつ自分の色も充分に発揮。よー見つけて来たは、こんな良いギタリスト。演奏自体で聞かせてしまうような整った展開の曲。熟練の一つの高みに来てしまったかのような。ギタリストが新メンバーとは思えないような円熟のメタル・ミュージック。メガデスロード軌道修正完遂。邁進に次ぐ邁進。

で、後3枚!はまたその内に。

MEGADETH 3

方向音痴ナめんなって話だよ。いや突然どうしたと思われるだろう。俺も突然どうしたんだと思っている。地図が読めねーなんざまだまだ。さっき来た道を帰れない。目標の駅の隣の駅に近づいてる。そんくらいあって方向音痴ってもんだ。てな訳で昨日、さくっと90分ほど(人生についての比喩表現でなく)道に迷った 。下半身がもうなんだかあれだ。内蔵にまで疲労があれだ。もうあれがあれなんでメガデスロードの続き。


リスク

リスク

8th。ドラマーにムステインの別プロジェクトでドラムだったジミー・デグラッソ加入。どうやらレコード会社の奴らにキャッチーにしろと言われたようで。この時のムステインのボーカルメロディー作りの能力とマーティのメロディーメイカーとしての能力がありゃおちゃのこさいさいだったのかもしれん。キャッチーな曲がよく出来すぎててBON JOVIがやっても違和感無いような曲まである。当時勢いを持ったマリリン・マンソン(というかロブ・ゾンビのような)曲もあったりでアルバムの色がかなりグチャグチャ。新しい何かを探ってたのか迷走。迷走ってか迷子。昨日の俺なみに迷子。うん、こういう時こそニックのドラムが必要だったんではなかろうかとは言うまい。悪くない、けどなんか器用にやり過ぎ。不器用なまでのムステインのリフメイカーの味がほぼしなくなっちまった。

で、マーティ脱退。首じゃなく脱退。

ワールド・ニーズ・ア・ヒーロー

ワールド・ニーズ・ア・ヒーロー

9th。リードギターにアル・ピトレリ加入。初めてじゃなかろうか。こんなに出来が鈍いのは。無理に前の道に戻そうとして更に迷子になっちまったような。そんな奴知ってる。昨日の俺だよ!アルのギターは踏ん張っているものの、他全てが鈍い。バンド解散間近のアルバムみたいだ。

て訳でMEGADETH解散。

ザ・システム・ハズ・フェイルド

ザ・システム・ハズ・フェイルド

10th。ムステインのソロとして製作されてたみたいだが、それじゃ出さねえよとレコード会社に言われたか(ブラック・サバスにもそんな話があったような)MEGADETH名義で発表(ムステイン以外で唯一のオリジナルメンバーのエレフソンと法廷に持ち込まれるほど揉める)。な事でメンバーはこのアルバム製作の為だけに集められた人達。ベースにジミー・リー・スロース、ドラムにヴィニー・カリウタとセッションメン2人。でリードギターになんと!1st、2ndのギター弾いてたクリス・ポーランド。エレフソンには悪いがMEGADETH名義で発表して正解だったんじゃなかろか。これ何だかんだクリスのギターの功績がでかく、少しよれながらも本来走る道に戻ってこれたんじゃ。久々の何が功を奏すかわからない発動。ムステインの不器用で魅力的なギターリフこそがMEGADETH。そんな不思議な確信が核心を浮き彫りにしたアルバム。

うし!疲れた!寝る!続きはまたその内。