MEGADETH 5

もし夢に昔君が壊した何か(皿やら花瓶やら鉢植えやら)が現れて君にこう伝えたとしよう。「私が壊れたのはあなたに何か大切な縁が創られる代わりなのです。もし私が壊れた頃つながった縁と疎遠なら、あなたのする事は唯一つです。」さて君はどうするだろう。スマホを手繰り寄せ電話帳をチェックするだろうか。夢の事など気にせず二度寝を決め込むだろうか。なんか危ねー事言ってんな大丈夫かこいつ?とこの文を書いてるを人間を心配するだろうか。心配なら無用だ。基本危ない事しか考えてないんで今さらなんで治りよう無いんでほっといて!
つーこってきっとムステインの夢にあの日、下の階に落とした鉢植えが出てきたのでしょう。いや絶対出てきて無いでしょう。どっちでも良いでしょう。前文章であないに書いたジェイムズ・ロメンゾが抜けて、もう1人のデイブ、エレフソンがベースに戻る。あの法廷まで巻き込んで喧嘩したエレフソンがベースに戻る。はた迷惑な話だ。流石のメガデスロード。揺るぎ無し。

Th1rt3en

Th1rt3en

13th。タイトルも13ときたもんだ。熟練の楽曲、演奏にしれっとエレフソンのベースが加わり流石の完成度。ロメンゾのベースの方が良かったって人もいるだろう。そこはもう好みの範疇だな。ドラムは前々作から同じ、リードギターは前作から同じ、ベースはお馴染み、よって作り出されたるメタルミュージックは燻し銀の如しの素晴らしいアルバム。特に参加2枚目となったブロデリックのリードギターは燻し銀の渋すぎる輝きをこれでもかと輝かせて。ムステインはここに音楽家としての2度目の頂点を迎えたんじゃなかろーか。いや本当素晴らしい。
SUPER COLLIDER

SUPER COLLIDER

14th。前作からメンバーチェンジなし!久々!なんで前作からの延長線上の燻し銀アルバム、ながら少しキャッチーさが増してるかも。ただ少しばかり熟しが過ぎてるような。いやコンスタントにアルバム出すのって確かに大変だろうし、文句言うななんて言われそうだが。ただ14枚もアルバム作ってこれだけメタル者のカタルシスを満足させてんのはもう脱帽。メタル好きじゃない人から笑われるかもしれんが、奇跡のバンドだこのバンド。14thにして最高の「力」作。

さてさて、メガデスロードを走るメガデスマシン。熟練の車輪に取り付けられてるエンジンをどうすべかと。今のメタルシーンをかえりみての洗練の車輪にまたエンジンつけるかどうか。ここで、多分両方につけたろうと。とてつもないバランス感覚必要だけどやれんじゃねーかと。ムステインが思ったかどうか。ならばメンバーはあいつら(ってか多分「あいつ」)って訳でリードギターとドラムとお別れ。多分円満に。

であいつらだ。4〜7thを共に駆け抜けたあいつらだ。4枚も同じメンバーで作ったって今から考えると凄いな。そんなあいつらだ。

(売り上げ的に)最高潮のメンバーでまたやるってのはレコード会社も文句は言うまい。レコード会社からの案かもしれんが。てな訳でマーティとニックにまたやらないかと。ニックは乗り気だったらしいが何故か話がまとまらず。いまや「マーティ」から「まあてぃ」に変わってしまったムステインが本当に一緒にやりたかった「あいつ」の方のギタリストは、今そんな気分じゃないのと言ったかどうかは知らんが、すぐにお断りを入れてきた模様。どうすんの?ねぇこれどうすんの?新メンバーまた見つけんの?大変じゃん!うわうわ大変じゃん!

でだ。ここでだ。あれが現れんだ。そう鉢植…じゃねーわ!そうあれだ。「何が功を奏するか分からない」が現れんだ。

リードギターにブラジルからキコ・ルーレイロ。ドラムにクリス・アドラー。共に所属してるバンドとの掛け持ちで加入。

で。

ディストピア

ディストピア

15th。今年出た最新作。日本とブラジルのメタル好きなら正直かなり期待してしまってたんじゃねーの?そうANGRAのキコがメガデスに何をもたらすか期待してたんじゃねーの?暑いとこ出身、滑らかなギターテクニック、穏やかな人柄(多分)。マーティと重なる部分の多いキコ。そして今のメタルを代表するLAMB OF GODのドラム、アドラー。期待すんなっつーのが間違ってる。洗練、熟練の両輪にエンジン付けた(俺の妄想だが)為のバランス感覚、掛け持ちで加入したメンバーの現実的な日程なんかのバランス。そんな中出来たアルバム。楽曲自体は手堅い。今までのメガデスから予想出来る範疇。しかしなんだこの瑞々しい鳴りは。アドラーのドラムも、キコのギターも、エレフソンのベースも、ムステインのギター&歌も。期待の若手のデビューアルバムかっつうの。アドラーのドラムはニックのドラムと共通して火力が安定。違いは強さ。手数が多い所も少ない所も強火でいてくれる。瑞々しさの根元。キコのギターはつうとこれまたマーティと共通して滑らかさがそのまま美しさのギター。違いはキコの方が野性味がある。マーティのギターがハワイの海辺の夕日なら、キコのギターはブラジルのジャングルの中から見る夕日のような。アルバム自体は前からの延長線上ながらこの瑞々しさは本当4th以来。音楽的にも現実問題的にもバランスとるのが難しくなったメガデスロード。更にまだ見ぬ場所に行くのか、大破しちまうのか。本当に並みのコメディじゃ太刀打ち出来ないくらい魅力的なバンド。こんな魅力的なアルバム作られたんじゃまだ追っかけるしかねーわな!また笑わせて、感動させてくれんでしょう、きっと。

書き切った!誰も読まないかも知れないのによう書き切ったった!疲れた!続きは…16枚目出たら。