DREAM THEATER +α 1

今年、13枚目に当たる新作「THE ASTONISHING」出したDREAM THEATERはん。とりあえず新作に対する日本での反応はあまりよろしくなっしんぐ。完全に賛と否がわかれてるし否が多目。だが20年以上前に2ndで受けたとんでもない感動はいまだに抜けてないし抜ける予定もないし抜けるのは髪の毛ばかりだし泣いて良いですか。そんなこって4th以降買ってなかったんで試しに新作買ってみたらばだ、いやこれがあんた素晴らしいんでやんの。すぐに全アルバムを聞きたい、との欲求が溢れだすのも仕方がない。もう本当仕方がない。とりあえず揃えました。なので感想を書こうと、書いてみようと、書いたっていいじゃないかと、書くくらい許してくれよと、とっとと書けやと、いう事で書きます。

その前に、まだ書かないんかい、と言われるかもしれないが、言っておきたい事が。最新作を素晴らしいと思えたのは、クラシックのCDをこちょこちょと買って聞いてたのがかなり影響したと思うんですが、というかとある1曲が与えた影響なんだが。元々メタリカがベートーベンを演奏した、なんて比喩で語られてたバンドでもあるしクラシック・ミュージックとも(きっと)縁が深いバンド。なんで各アルバム毎にそのアルバムと似た質があると俺が勝手に思っているクラシックの曲や作曲家や指揮者や演奏家を共に書いてみようと。誰にも頼まれてないのに書いてみようと。クラシックほんの少し知って調子に乗って書いてみようと。そんなジョン・ゾーンではなく所存です!

ホエン・ドリーム・アンド・デイ・ユナイト

ホエン・ドリーム・アンド・デイ・ユナイト

よし来た1st。ボーカルがチャールズ・ドミニシ、ギターがジョン・ペトルーシ、ベースがジョン・マイアング、キーボードがケビン・ムーア、ドラムがマイク・ポートノイ、の5人。とりあえず音が荒い。サウンド・プロダクションが荒い荒い。製作費あんまり貰えなかったんでしょう。いたしかたなし。楽曲も荒削りながらかっこよいし演奏力も凄い。がそれゆえに演奏力を全面に出し過ぎてる。なんで曲のかっこよさが減少してる。ギリギリんとこでかっこよさ保たれてんで、その危うさがマニア心をくすぐったのでしょう。少し話題になったようです。だがそれ止まりでチャートに上がることも無し。マニア向けのプログレッシブ・メタル、そんなアルバム。いやこんだけの物作れれば十分凄いけどね。
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番

そんなDREAM THEATERの1stのお供にピアノの技巧とオーケストラの融合のこの曲とか一緒にどうよ。映画「SHINE」の題材にもなったピアニストのヘルフゴットさんのピアノによるラフマニノフ ピアノ協奏曲3番とかどうよ。ヘルフゴットさん中々自由に弾いてるんで、DREAM THEATERの1stにも通じる危うさも味わえますよ。是非一緒に聞いて欲しい。ヘルフゴットさんのピアノでなくても是非。演奏力と楽曲の両立感じられる。もしかしたら。
イメージズ・アンド・ワーズ

イメージズ・アンド・ワーズ

ほら来た2nd。ボーカルのドミニシさん辞めてジェイムズ・ラブリエさん加入。ドミニシさんも良いボーカリストなんですが他の4人に比べると少し見劣りするってことでラブリエさん加入。いやーラブリエさん上手い上手い。そんでみっちりバンドリハーサルも積み重ね、前作よりは製作費も貰い1stから3年の時を経て2nd完成。そんで今より20才以上若い俺の耳に届きました。ラジオでこれの1曲目が流れて膝から崩れ落ちました。だがしかし今も無いがその頃の俺はもっと金が無い。学食代を1週間削り、なけなしの3000円持ってCD屋さんに。絶対買いに来ると思ったよと店員の長髪バンドマンのお兄さんにからかわれながら購入。帰宅。コンポにCD突っ込み再生。昇天。そんな美し過ぎる流れでこのアルバムと出会いましたとさ。いや今聞いても本当素ん晴らしい。演奏の押し引き、それによって楽曲の良さが増す。そんで楽曲の出来自体も文句無し。澄んでる、とことん澄んでる。メロディも演奏の緩急も歌も躍動感も澄みきってる。いまだにこんな透明なメタル他に聞いたことない。こんな曲も長く小難しい理論に裏打ちされたメタルがどんどん無視されていった時代にリリースされたにも関わらず、全米チャートの61位に食い込む。とりあえず世界中のメタルファンに名前は知れ渡る。人気バンドになる足掛かり作りに成功したアルバム。いや本当良い。澄みきってる躍動感と来たらジャクリーヌ・デュプレでしょう。天衣無縫なチェロ奏者。この人が弾いてるのならどれも合うと。なんで一番好きなのを。チェリビダッケ指揮のドボルザークのやつが一番好きです。チェロ自体が持つ躍動感をこんな透明に鳴らせるのはデュプレさんしか居ないでしょう。そんな演奏を極限まで許容してるチェリビダッケさんもやはり素晴らしい。そんでこのチェロの素晴らしさを引き出す曲を作ったドボルザークさんもマジやべぇ。DREAM THEATERの2nd同様、死ぬまで聞き続けたい。いやもう死んでも聞いてたい。デュプレの演奏なら本当どれでも合うんで是非。

DREAM THEATER一枚につきクラシックの何かを書くとDREAM THEATERの全アルバム×2の量を書かなくてはいけない訳だね。見切り発車でやってみたがこりゃ無理だな!ははっ!続きはその内!