LIZZY MERCIER DESCLOUX

今年も後1日で終了。盆も正月も無い仕事をしてるんで、なんだかあまり実感は無し。まあそんなもんか。なんで全っ然年末に関係無い話し。

小学校の時に音読会なるものがあって、クラス代表が全校生徒の前で課題文の音読を行うんだが、大体それをやらされた。皆の前で何かするなんざ、臆病者の自分にはとてつもない大仕事なのだが、半ドン制真っ只中の小学生時代、午前中で土曜の授業は終わるんだが、空いた午後を使い2回ほどリハーサルを行う。その時にはラーメンを奢って貰えるという小学生にとっては何事に勝るご褒美が。あの時食ったラーメンほど旨いラーメンは無い。ほぼラーメンの為に音読をしていた。
だがしかし、5年の時だけはラーメンを啜れる特権階級になる事が出来なかった。そう、クラス代表に選ばれなかったのだ。課題文の中にあった「ドン!」って擬音をとてつもない迫力盛り沢山に声で鳴らした奴が選ばれてしまったのだ。いやしかしあの一つの擬音が素晴らしいだけで、前後の音読すらもあんなに良く聞こえてしまうってのは小学生ながらに衝撃的だった。ラーメン食えない事も一瞬忘れる位、衝撃的だった。

とここまで書いて本当年末に関係無さすぎなのも寂しくなってきたんで2014に嵌まりまくった人を。LIZZY MERCIER DESCLOUXさん。アフリカ行って現地で録音したりしなかったりで出来たZULU ROCKってアルバムが特に素晴らしく。中々可愛らしいおフランスの女性アーティストなんすが、この人が歌うだけで全てが宝石に変わるって魔法を持った人。アフリカでかなり録音しただけあって現地の息吹が自然に鳴り響いてる。そこにLIZZYの全て宝石に変える歌で完全にお伽の国に出てくる理想郷が見えてくる。ええ、危ない事言ってんなってのは分かります、けどそんくらいこのアルバムに嵌まりました。2014はLIZZYに宝石のような日にして貰った日も少なくなく。
くそったれな日常も、人種差別満載な土地も、歌う事で黄金に変えちまう。2014はこの人の音楽に出会えたのが最大の歓び。

擬音一つで感動するのも、歌声一つで日常を彩るのも簡単な事。赤ん坊の頃は自分の動く手を見て喜んでたって歌ったバンドもいたらしいし。簡単な事を難しくせずに。2015に、新しいビューティフルCDライフに。

Zulu Rock

Zulu Rock

ZULU ROCK

ZULU ROCK