μ-ziq

「やさしいギターとバイオリンの音色」やら「スウェーデン民族音楽から派生した歌い方」やら帯に書いてあるヨーラ・ロータって人の中古CD買ってきて聞いてるんすがね、どう聞いてもテクノなCDなんすよ。スウェーデン民族音楽だろうが近所の煙草屋のババアの浪曲だろうが何だろうが、歌自体が全く聞こえません。こんな電子音が出るバイオリンが世の中にゃあるんでしょうか。ギターの音すりゃ聞こえてこない。どうやら中古CD屋の店員が中身間違えたっぽい。
困った、大変に困った。間違えて入ってたCD、めっちゃカッコいい。盤にアーティスト名もアルバム名も書いてない。店に取り替えに行ったらこのCD没収される。でも元々のヨーラ・ロータのCDも聞きたい。あー困る、本当困る。一緒に買ってきたμ-ziqみたいなこのアーティスト誰だよってとこで漸く気付きました。μ-ziqのCDケース開けたらヨーラ・ロータのCD入ってました。てことでこのカッコいいテクノアルバムはμ-ziqですね。一件落着!じゃねーよ!鈍すぎんだろ俺!愚鈍界の期待の星!やかましわ!

μ-ziqかっけー。先入観無しで聞けたのが良かったのかもしれんが、今まで買ったμ-ziq関連の中で飛び抜けてかっけー。なんというか凄く統制が効いてて無駄な引っ掛かりがない。曲に引っ掛かりを持たせて曲の世界に引き込むってのが普通なんだろが、余計な引っ掛かり無しにサラッと聞けてしまうけど、そのサラッと具合がなんとも絶妙。μ-ziqって本当稀な電子音楽家なんだなって再確認出来ました。永遠の良盤。

Tango-N-Vectif

Tango-N-Vectif