GIRAFFE RUNNING

ジャケ買いなんてしてると自分のバヤイ、ジャケ自体が妙に魅力的なのと中身(音楽)が多分良いだろうとなんとなく感じるジャケ、と2つのパターンに別れる。
中身が良いだろうなと思っちまうブツは大抵思惑通りに良い。だからなのか中々出会う事はない。
で問題なのがジャケ自体が妙に魅力的なブツだ。中身が伴わない事の方が断然多い。しかしジャケが魅力的な為についつい買ってしまうんだこれが。で大抵失敗する。

そんなこんなでGIRAFFE RUNNING。下に載せたジャケ見て貰えばお分かりだろう。ジャケが素敵過ぎて買ってきました。裸のおっさんがキリンの首登ってるし、一人はキリンの帽子被ってるしで最高だろ!中の方もメンバーが真顔でキリンの耳をカチューシャみたいに着けてるイラストとか、両手両足にクソ長い棒を着けてハリボテでできたキリンの首被ってキリンごっこに興じるおっさんのイラストとかもう本当に最高。ウサ耳なら知ってるけどキリ耳は知らなかったぞ!

大事な中身なんですがね、無茶苦茶最高でした!そんな事もあるんだね!ありがとうジャケ買いの神様!
とりあえずは2人組でベースとドラムのインストユニットらしい。2枚組で1枚はこの2人によるインスト曲が5曲。この1枚でも中々の当たりだと思ったんすが、もう1枚が色々なミュージシャン(バトルズの人とメルトバナナの人しか知らんかった)が先の5曲のどれかを使って違う曲に仕立て上げてる。ギターとボーカル着けてオルタナロックみたいにしてるのやら、アーバンジャズみたいにしてるのやら、一部分だけ取り出してドローンみたいにしてるのやら、アイリッシュトラッドみたいにしてるのやら、演奏に合わせて1人芝居風な事してる奴までいやがる。そのどれもこれもが素晴らしい。
元々の曲が魅力的なのと、ベースとドラムだけの演奏なんで後から付ける人達の自由度が高かったのが成功の主でしょう。だからってこの出来映えは凄い。

ジャケも音楽も凄かった珍しい素晴らしいアルバム。

Giraffe Running (Spkg)