DREAM THEATER + α 3

大分、日が昇るのが遅くなってきました。こちらはDREAM THEATERをダシにクラシックを久々に聞きまくってます。そちらはいかがお過ごしですか?

こんな前置きはどうでも良い!誰だDREAM THEATERとクラシックを共に書いて行こうとか思ったの!俺だ!誰に望まれてる訳でもないのに書こうとか思ったの誰だ!俺だ!思ってたより7倍ほどやっかいだ。そんで思ってたより70倍ほど楽しい。病気だな俺。

つー訳で病気な俺が張を切って弛緩しながらいってみます。

メトロポリス・パート2 : シーンズ・フロム・ア・メモリー

メトロポリス・パート2 : シーンズ・フロム・ア・メモリー

まだ先は長い!5th!キーボードのデレクを解雇までしてジョーダン・ルーデス加入。アルバムの方向性や楽曲自体の骨格を作ってたのは、元々ギターのジョン・ペトルーシ、ドラムのマイク・ポートノイ、キーボードのケビン・ムーアだったのがケビンが抜けて前作、ジョンとマイクの2人で色々決めて作ったんでしょう。外部のソングライターなんかも起用して中々のアルバム作ったと思ったんだが、ジョンとマイクの満足度はいまいちだったんかな。曲作りやアレンジのアイディア出せるジョーダンを加入させる。3本の矢体制を復活。アルバムの方向性は元々マイクが持っていた物を膨らませたらしい。2ndの5曲目「METOROPOLIS-Pt1」の続編「METOROPOLIS-Pt2」をアルバム丸ごとでロック・オペラで表そうとしたんがこれ。ジョーダンが入った理由がよく分かる。シンセをかなりうまく利用して分厚い世界観を作り出してます。映画のサントラのようなというか映画そのものをアルバムに詰めたかのような名作。個人的には1stの質感に近いものを感じいった。個々の演奏がグイグイと引っ張っていく勢いが1stに近いかなと。いまいち入り込めなかったんだが、最後の最後に出るヒスノイズのようなザーっという音が揺れてるのを聞いて、漸く耳に染みました。前作の方が好きだがこちらは新体制でいく気概がガッツンと出てて、名作扱いされてるのも納得。素晴らしい出来なのは間違いない。あ、ロック・オペラなんできちんと役があるんだがボーカルのラブリエが1人で全部こなしていて、もうとんでもない領域の表現力かましちまってます。素晴らしいにも程がある。全米最高73位。
Fairy Queen

Fairy Queen

  • アーティスト: Michael Chance,Anthony Michaels-Moore,Henry Purcell,Nikolaus Harnoncourt,Elisabeth von Magnus,Vienna Concentus Musicus,Barbara Bonney,Sylvia McNair,Laurence Dale,Schoenberg Choir
  • 出版社/メーカー: Elektra / Wea
  • 発売日: 1995/09/28
  • メディア: CD
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1stに近いものを感じたってこってこちらもクラシック初期、バロック時期の物でとなると指揮はアーノンクール、演奏はウィーン・コンツェントゥス・ムジクスになってしまいます。これは仕方ない。他を知らないんだろうとか言うな。で、アーノンクール指揮で!ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス演奏で!オペラで!オペラ歌手が1人で何役かやってるなんて!そんな都合の良いものがあるんだろうか!はいありました。パーセル作の「THE FAIRY QUEEN」。発掘されたオリジナルの総譜にて1人何役かこなす歌手がいる、そこはアーノンクールさん流石の粘ちゃ、ストイック加減でそのままやってます。内容は目に媚薬を垂らされた妖精の女王が獣人に惚れたとか中々ぶっ飛んでます。そんで歌手の方々が本当素晴らしい。喋りの延長にある歌。それ聞くだけでも本当価値あるCD2枚組。まさにオペラ。生で観たい。これを聞くとDREAM THEATERの5thでのラブリエの素晴らしさもまた更に実感出来ます。
シックス・ディグリーズ・オブ・インナー・タービュランス

シックス・ディグリーズ・オブ・インナー・タービュランス

まだ半分も来てねーぞ!6th。前作のヒスノイズの音から始まる音絵巻。2枚組。オペラではないが1つのコンセプトに乗ったアルバム。前作が輪廻転生を主題にしてたのに対しこちらは色々な特異人格。そんな小難しい内容とは別に音楽は取っ付きやすい。ジョーダンが入ってツアーもこなしかなり馴染んで来たのか、前作の息苦しいような緊張感が緩和されてる、きっと。DISK1はペトルーシのギターが、バックのジョーダンを信頼しまくり、これまでで一番弾きまくってる。完全にエレクトリック・ギター協奏曲。ここまで雄弁なギタリストだったのかと度肝抜かれた。ボーカル以上に歌ってる。それに対する4人の演奏も押し引きを完全に熟知してる鳴りで素晴らしい。ジョーダンの貢献度も加入2作目にしてかなり高い。電子音が彩るエレクトリック・ギター協奏曲。凄く!凄く良い!
DISK2の方はアルバムタイトルを冠した組曲。DISK1ではソリストだったジョン・ペトルーシがDREAM THEATER楽団のバンマスとなり素晴らしい交響曲を聞かせてくれます。楽曲の完成度が異常な程の高みに感じまして、もう曲が出来て出来てしゃーない時期だったんかね。こちらもまた凄く!凄く良い! 是非一家に1枚!2枚組だけど!全米最高46位。DREAM THEATERの6thと共に聞いて欲しいのはベルリオーズとシャルル・ミュンシュだ。ミュンシュ指揮のベルリオーズ楽曲だ。歌入りのオラトリオ「キリストの幼時」や、「ファウストの劫罰」なんかも間違いなく良いし、なんだかんだ上に挙げた「幻想交響曲」だって勿論最高だ。DREAM THEATERの6thと共に聞く「幻想交響曲」、いやもう最強。途中に入る鐘の音がジョーダンの奏でるシンセを思いおこさせたりなかったり。ヴァイオリン隊が最高なんだまた。ヴァイオリン隊の歌がペトルーシのギターを思いおこさせたりなかったり。いや是非これも聞いて欲しい。

ぬん、やはりこれは最後まで無理かもしれん。続きはその内きっとやると思う。ええ、その内、きっと、やれる範囲で、出来るとこまで。