BRECKER BROTHERS

季語に詳しい訳ではないが好きな季語は多々ある。なので季語が普段の会話の中で飛び交ってたら日本はきっともっと懐の深い国になったに違いない。40手前で思う。確実にざったい40になるのは間違いあるまい、そう確信するがやはり季語の飛び交う世の中が良かったなと。女子高生の間で季語がブームとかにならんもんか。ギャル語で季語なんて粋と不粋の境界を破壊してくれそうなんだが、どうだ?それこそ粋ってもんだ。
そんな季語の中、特に好きなのは花冷えと遠雷だ。もうこの言葉だけで一句にしていまいたい。ずるい、ずる過ぎる程に綺麗な言葉だ。この国でラップ文化が表面上は停滞してるような感じなのが不思議でしゃーない。こんな綺麗な言葉を言葉遊びの中から生み出してきたってのに。ロックこそ本物だって風潮、本当どうにかならんか。ロック好きの自分でもそう思う。まあこれも親爺の戯れ言だやね。

BRECKER BROTHERSだ。ロックが巨大なビジネスになって行く中に現れたジャズ界の変人。テナーサックス、アルトサックス、ペットの3管楽器の鳴りが粋で最高。ロックがロールする事を止めた頃合いにジャズでロールさせてやがる。
ジャズは勿論、ロック、ファンク、サンバなんぞのグルーヴを耳で吸って口から吐き出した先には各々の管楽器。いやもう粋でいなせな管楽器野郎共。新緑の頃にピッタリな音だ。春の季語にBRECKER BROTHERSを入れたくなるくらいに清々しい。自由律俳句でしか使えないけど。
ロックが手放したロールをさっと拾って聞く人達をクルクルと回転させて踊らせるような春音。てかいつ聞いても春を感じさせる季音鳴らしてます。

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